ミュージカル『韓服を着た男』原作小説！

天才の運命を揺るがした、あの日の真実。
600年の時空間を飛び越えた歴史ミステリー。

作家は物語が展開される間ずっと、読者が疑問を持たずにはいられない質問を、休む間もなく投げかけ続ける。どうして朝鮮の飛車とダ・ヴィンチの飛行機設計はあんなに酷似しているのか？　エレナ・コレアはどこへ消えてしまったのか？　彼女がジンソクに見せた備忘録は、一体誰のものなのか？　チャン・ヨンシルは、なぜ歴史の記録の中から忽然と姿を消さなければならなかったのか？　最後の航海に出て戻らなかったジョンファはどこへ行ったのか？　果たしてチャン・ヨンシルはダ・ヴィンチに会ったのだろうか？

作品全体を通してミステリアスな事件が満ち溢れ、それでいて、これらが作家の精巧なパズル合わせによってかみ合い進んでいく。私は、小説の様式が試されるこの時代に、これほど広く大きな物語が、そしてそれを織り上げることができる作家がいることを幸いだと思う。　― パン・ミノ｜文学評論家、ソウル大教授